インドへのフライト
チェンナイはインド最南端タミル・ナードゥ州の州都で、ベンガル湾を臨む現代と古代の文化が入り混じった人気の観光地です。
網の目のように広がるインドの典型的な百万都市のチェンナイは、摩天楼、歴史的な寺院、広々としたビーチが魅力的な融合を見せています。一連の観光名所や建築物には植民地時代の遺産が如実に現れ、街中にはタミール文化が脈打っています。タミル・ナードゥ州から発祥したインド古典舞踊バラタナティヤムを学ぶのも、ブランドショップが露天商と客を奪い合うポンディ・バザールを散策してみるのもよいでしょう。
チェンナイで最も由緒ある観光拠点の一つ、マイラポールは、チェンナイ旅行の魅力的な出発点です。戦士、悪魔、王族の彫刻に取り囲まれた壮大な階段状のピラミッドの極彩色のカパリーシュウォーアー寺院には驚嘆することでしょう。日没後にここを訪れれば、見事に照明に映える寺院の色彩を目にすることができます。
マイラポールはチェンナイで最も賑やかな地区の一つであるにも関わらず、ここには活力に満ちた表通りから離れた静かな隠れ家もあります。沢山のエキゾチックな植物が風光明媚な池を取り囲んでいる活気ある植物園セモーツヒ・プーンガを散策しましょう。
トリプリケーンの近郊まで海岸沿いを進めば、間もなくさらに息を呑むような建築物に遭遇します。6世紀に建てられたパルタサラティ寺院の閑静な院内を散策すれば、壁や柱を飾る数々の精巧な彫刻に驚嘆することでしょう。
チェンナイの興味深い歴史を詳しく知りたい方には、エグモア地区にある壮大な州立博物館は欠かせません。インドで2番目に古いこの博物館には、アマラーヴァティーの彫刻やタンジャーヴール・ナーヤカ朝時代の武器からヨーロッパ以外で最大の古代ローマ時代の遺跡のコレクションまで、歴史的な遺物が豊富に収容されています。
その素晴らしいビーチを訪れずしてチェンナイの冒険は完結しません。都市に隣接する世界最長のビーチの一つ、マリーナ・ビーチに向かえば、ベンガル湾に上る見事な日の出を体験できます。日が進むにつれて、砂浜の上では様々なアクティビティが繰り広げられます。現地の人々はクリケットをプレイし始め、露天商たちは獲れたての新鮮な魚を売り始め、綱渡り師たちは観衆の眼前で芸を披露し始めます。
チェンナイはおもてなしと魅力的な料理で知られ、広範に渡る南インド料理を提供するバザールや高級レストランが多くあります。発酵米とレンズマメの衣でできたふっくらとした美味な蒸しケーキ、イドゥリを試してみましょう。この食欲をそそるお菓子は、風味の強い香辛料を使用した人気のあるレンズマメの野菜スープ、サンバールと一緒に供されることがあります。