ヨーロッパへのフライト
ドイツは、活気のある街、魅惑的な歴史、写真集にしたくなるような自然の光景など、何でも揃っているように思えるからです。
ドイツへのフライトを選ぶほとんどの旅行者がベルリンに直行するのは驚きではありません。この街は、たちまちのうちにヨーロッパで休暇を過ごす場所として最も人気のある街のひとつになっています。ベルリンの壁の崩壊から25年が経過し、再統合された首都は活気にあふれています。
ただし、訪れる価値があるのは首都だけではありません。ミュンヘンはドイツの訪問先として人気のある強力なライバルです。バイエルン州の州都であるミュンヘンの自慢は、すばらしい文化的な名所です。趣のあるケーニヒスプラッツから、中世に遡るヨーロッパ芸術を集めたアルテピナコテークまで数多く揃っています。
有名なオクトーバーフェストを抜きにしてミュンヘンは語れません。バイエルン地方の食と喜びを祝う祭典で、毎年大勢の旅行客が訪れます。ドイツの古いことわざに「Stadtluft macht frei」(都市の空気は人を自由にする)というものがあります。このことわざのとおり、ミュンヘンでは自由と活気が感じられます。
一方のハンブルクは、ゆったりとした寛大な態度で知られる街です。レーパーバーン周辺の賑やかな界隈は、かつてビートルズが初めて演奏を始めた当初の活動地で、そのことを住民たちは誇りに思っています。
ただし、都市の空気は楽しいかもしれませんが、街を出て郊外に向かうことで得られるのは、ドイツの見事な自然の美と荒々しい光景です。雪を被った南部の山々、深緑の森、印象的な城や教会など、童話に登場する場所にふさわしくないものは見当たりません。(ですから、ドイツでグリム兄弟が誕生したことも、少しも不思議ではないのかもしれません)